宿は安ければ安いほどいいという考えである。金はとにかくめしにに回す。
始発から日没まで動くことが多く、野球のナイター観戦や博物館の夜間開館などと合わせると投宿が22時以降になるなどざらである。そのため1泊2食付きの宿などはスタイルに合わず、鉄道利用可能な場所にあるビジネスホテルやカプセルホテルが主となる。
ここまで割り切っているんで、汚いとかうるさいとか狭いとかは全く気にならない。どんなにネット上の評価の低いホテルでも後に引くほどの不満を持ったことはないが、一度だけそこそこ困ったことがあった。ネットに書かれた駅からホテルまでの所要時間が大幅に違っていたホテルだ。
◎行きは寄り道
この宿があったのが富山県富山市、時は2015年9月。夏に立山に登ったことがあり、長野県側から入り富山県側に抜けるコースで、投宿地を富山とした。金沢に泊まることも考えたが、これまで泊まったことのない富山にしてみようと思った。アルペンルートの富山県側の終点からは富山地方鉄道、陽が傾きかける頃に富山駅に着いた。
登山の疲れと足の痛みは若干あるが、歩行を妨げるものではないし、登山の充実感が消してくれた。宿までは大まかな場所だけ把握し、途中の歓楽街をどんな店があるかなと、そこそこ念入りに見ながら歩いて行った。時間を気にせずホテルに着きチェックイン、再びこの一帯に戻りさらっと呑んだ後、翌日に備え普通に寝た。
◎駅が遠い
駅まで歩いて10分を信じて6:50発の電車に乗ろうと6:30ごろに宿を出た。前日駅で立ち食いそばを見つけ、そこが6:30から営業とあったので利用したいと思い余裕を持って出た。
しかし、10分歩いても駅は全然見えない。前夜寄り道しながら行ったため距離感がない。この当時はまだスマホを所持していなかったため、記憶に頼るしかない。帰京後地図で実測したところ25分はかかる距離だった。駅舎が見えたところで猛ダッシュを強いられた。電車には間に合ったが蕎麦はあきらめざるを得なかった。
この旅以降、宿に限らず訪問する場所は事前に地図で実測し、裏を取るようになった。
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