かえって仕事が増えてしまった!
案件 | 他社からのデータの有効活用 |
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業種 | S社: 通販業 |
規模 | ある商社の通販事業部3名 全員が操作 |
問題膨大な開発用形式のデータをコピーペースト
【大手の会社からのもらったデータを活用する】
S社はとある通販会社の代理店で、カタログを顧客に配布、その売上が直接S社に入ってきます。回収と販促はS社側が行います。このビジネスモデル自体、サイドビジネス的意味合いが強いのですが、S社はこれを組織的に行っています。そのため通販会社が想定している取引量よりはるかに多く、回収も販促も全データを準備してはかなり大変です。そこで通販会社よりデータを日々送ってもらうことにしました。
【大量のデータにはまず向かないコピペ&Excel】
データは売上系は日々送られてきます。最初の1週間ほどは、データを一から入力しなくてよい、Excelに貼り付ければいろんなことができると喜んでいましたが、すぐに大量のデータを扱うことの大変さが判ってきました。
送られてくるデータは概して開発者が使うチェック用データです。漏れがないように少しでも多くの情報を1ファイルに詰め込もうとしています。人間の手ではまず入力できないような列数です。その中から必要な行を削りコピペしでは、時間もかかるし正確さも保証されません。
月の集計を出すために数万行のデータをコピペして貼り付け、どこをどう操作したか判らなくなりながらも進めて、1時間近くかかり何とか完成。全部打ち込むよりはましかとの結論でその後も長い間同じ作業を行っていました。
解決方法データベース化
送られてくるデータはExcelには向かないが、データベースにはまさに最適でした。大量のデータであろうと、規則正しく並んでいればデータベースは容易に処理します。
コピペとリンクでなく、数式で表を作ります。そのため修正や変更も、何百商品あろうとわずかな書き換えで済みます。もっともこの作業は万人ができるものではありません。少なくとも中学校で習う数学をほぼ完璧に理解し(特に一次関数と一次方程式)それを自由自在に応用できる能力が必要です。